能登半島地震における検案時の対応

2024年1月7日
日本法医学会

 このたびの能登半島地震で、検案医の皆様方には、お亡くなりになった方々、ご遺族の方々のために、尽力されておられることと存じます。現在も余震、断水、停電等のライフラインの途絶、また降雪、土砂災害の危険度が高い中での検案活動が続いていると伺っております。2次災害、健康被害にもくれぐれもご注意いただきたいと存じます。本地震で検案の留意点を提示いたします。

A. 日本医師会死体検案相談事業
 検案医が死因判定等について法医学専門家の助言を求めたい時に全国共通の電話番号に電話をすると、輪番制で担当する法医学専門家の専用携帯端末に接続され検案に関する専門的助言が受けられます。本地震の被害者の検案に関わる相談にも対応します。
 【電話番号】0570−041901
 【相談料】相談に係る費用は発生いたしません。
 【受付時間】毎日朝8時~夜10時

B. 死亡診断書・死体検案書における死因の種類
 一般に、死因が今回の能登半島地震のような大規模災害に起因する場合、死亡診断書・死体検案書における死因の種類は「不慮の外因死・8 その他」を選択します。