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B−2.馬尿酸
(2)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)

 i)操作法

試料1) (尿) 0.5 ml
↓ 遠心分離(12,000 rpm で 10 分間)
上清
↓ 5 μl を注入する.
HPLC

 【注 解】
1) 正常人尿では試料を希釈しなくても測定可能であるが,濃度によって適宜水で希釈して再度測定.
2) トルエン曝露の判定は呈色法の注解2)を参照.

 ii)HPLCの条件


装置: 高速液体クロマトグラフ
検出器: 紫外検出器
カラム: Candenza CD-C18 (Imtakt) 1)
15 cm×4.6 mm i.d.,粒径 5 μm
カラム温度: 室温
移動相: アセトニトリル/0.1 % TFA(15:85,v/v)2)
流速: 0.7 ml/min
測定: 波長 250 nm 3) ;時間 20 min 4)


 【注 解】
1) カラムは通常の ODS カラムあるいはC 8 (オクチル基)カラムでも使用可能である.
2) 移動相にメタノールを使用すると理論段数が悪くなる場合がある.
3) 測定波長が 225 nm 付近では夾雑ピークの影響を受けやすい.夾雑物の影響を受ける場合は測定波長を適宜変更する.
4) 馬尿酸の保持時間は 8.9 min である.

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