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B−2.馬尿酸
(1)呈色法(予備試験)

 i)操作法

試料 (尿) 0.1 ml
↓ i) 試験管に入れる.
ii) ピリジン 0.25 ml を加える.
iii) 撹拌後,ベンゼンスルホニルクロリド 0.1 ml を加える.
iv) 撹拌後,水 1 ml を加える.
判定1)(赤色に変色すれば陽性)

 【注 解】
1) 発色後は,退色の傾向があるので速やかに判定する.馬尿酸濃度 0.125-2.0 mg/ml の範囲で濃度に応じて色の変化がある.
2) トルエン曝露との関係
1. 死亡例では 0.9-30.0 mg/ml の範囲で報告されている.
2. トルエン非曝露者の尿からでも馬尿酸は検出される(0.38±0.32 mg/ml, n=182).
3. 同時に 1.0 mg/ml 馬尿酸水溶液を呈色させて色調を比較する.

 【文 献】
1. Takahashi S et al.Jpn J Legal Med 1979;33:352-357.
2. 荻井公一 他.東女医大誌 1988;7:627-636.
3. 吉田 学 他.法医学の実際と研究 2003;46:153-157.

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