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B.ブロムワレリル尿素
(2) ガスクロマトグラフィー (GC)

 i)前処理

高速液体クロマトグラフィーの項と同様の方法で行う.

 ii)GCの条件


装置:
検出器:
カラム:

温度:
キャリアガス:
ガスクロマトグラフ
FID(水素炎イオン化検出器)
3% OV-17/Gas Chrom Q(AW-DMCS,80-100 mesh),1 m×3 mm i.d.
カラム 140℃; 注入部・検出器 260℃
窒素 40 ml/min 測定時間:約 5 min


 【注 解】
1) 試験液1-2 μl をガスクロマトグラフに注入し,得られたガスクロマトグラムを標準品と比較して同定する.
2) 臓器 (肝,脳)の分析については,寺田らおよび小嶋らの報告を参照.その他にGC/MSによる屋敷ら,高安らの報告,およびGCによるOkadaら,Kumazawaらの報告もある.
3) ブロムワレリル尿素は熱安定性に乏しいので,分析には注意が必要である.
4) 本法におけるブロムワレリル尿素の保持時間は1.2分である.

 【文 献】
1. 寺田 賢 他.日法医誌 1981;35:456-461.
2. 小嶋 亨 他.日法医誌 1976;30:365-367.
3. 屋敷幹雄 他.日法医誌 1987;41:452-456.
4. 高安達典 他.日法医誌 1993;47:63-71.
5. Okada H, Ohashi K. Jpn J Forensic Toxicol 1998;16:25-33.
6. Kumazawa T et al. J Anal Toxicol 1992;16:163-165.

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