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C-2.チオ硫酸塩 |
(1)ガスクロマトグラフィー ・質量分析法(GC/MS) |
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i)前処理 |
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試料1)0.2 ml |
↓ |
下記混合液に加える. |
混合液2) |
↓ |
直ちに vortexで1分間撹拌する. |
反応液 |
↓ |
i) 25mM ヨウ素/酢酸エチル 2 mlおよび
40μM 1,3,5-tribromobenzene/酢酸エチル溶液 0.5 mlを加える.
ii) 直ちに室温で30秒間 vrotexで撹拌後,2,500 rpmで15分間遠心分離する. |
有機溶媒層 |
↓ |
1 μlを注入する. |
GC/MS |
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【注 解】 |
1) |
血液、尿など.冷凍保存しておくことが望ましい. |
2) |
予め,200 mM アスコルビン酸/水溶液 0.05 ml,5% 塩化ナトリウム/水溶液 0.05 mlおよび20 mM PFBBr (pentafluorobenzyl
bromide)/アセトン溶液 0.5 mlを入れておく. |
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【注 解】 |
1) |
硫化水素のアルキル誘導体の保持時間は4.2分,検出限界は0.01 µg/g. |
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ii)GC/MS条件 |
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装置:
カラム:
温度:
キャリアーガス:
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ガスクロマトグラフ/質量分析計
HP-5, 30 m×0.32 mm i.d.,膜厚 0.25 μm
カラム 100℃(2 min)-(10℃/min)-220℃; 注入部 230℃
セパレーター 240℃ ; イオン源 210℃
ヘリウム 2 ml/min
EI(電子衝撃), 70 eV |
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【注 解】 |
1) |
誘導体化により生成するbis (pentafluorobenzyl) disulfideのフラグメントイオンはm/z 426 (M+),213,181
(base peak)などである.内部標純物質 (1,3,5-tribromobenzene) のフラグメントイオンはm/z 314 (M+
+ 2, base peak),235 (M+ + 2 – Br)などである. |
2) |
本法の検出限界は0.003 mol/ml,定量範囲は0.005 – 1.0 mol/mlである. |
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【文 献】 |
1. |
Kage, S. et al.J Forensic Sci 1998;43:908-910. |
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