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4.報告書(例1)



薬毒物検査報告書

ABC-○○○(解剖番号)
19XY年X月Y日

「検査試料」
i) 血液 (心臓)       ii) 肝臓           iii) 脳

「操作方法」
気化平衡びんに血液0.5 mlおよび内部標準液(メチルエチルケトン 16 μl/ml)2 mlを入れ,60℃で15分間加温後,その気相0.5 mlをガスクロマトグラフに注入する.肝臓および脳 各2 gにそれぞれ蒸留水4 mlを加えてホモジナイズし,12,000 gで5分間遠心分離する.上清0.5 mlをとり,血液と同様に処理した後,気相0.5 mlをガスクロマトグラフ(GC)に注入する.検量線はブランク試料(血液,肝臓および脳)に0.5,1および2 mg/ml (g) のアルコールおよび内部標準液2 mlを加えたものを用いて作成する.

「GCの条件」
装置:日立063,水素炎イオン化検出器付き;カラム:Porapak Q (80-100メッシュ)ガラスカラム,2 m x 3 mm i.d.;温度:注入部および検出器 200℃, カラム 150℃;キャリアーガス:窒素, 60 ml/分.

「結果」
各試料の二重分析の結果,血液,肝臓および脳中アルコール濃度はそれぞれ1.8 mg/ml,2.1 mg/gおよび1.6 mg/gであった.

「結論」
血液,肝臓および脳中アルコール分析の結果から,本屍は中程度酩酊(運動失調,言語不明瞭などの症状を来たす)であると考えられる.

ABC大学医学部DEF
○○○○○ (印)  



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