先の東日本大地震で被災されました皆様方に心からお見舞い申し上げます。
日本法医学会は、大規模災害時の被災者の検案・身元確認活動には日本法医学会の支援が必要との提言に基づき、警察庁及び被災地各県警察本部からの要請を受けて、平成23年3月12日に災害時死体検案支援対策本部を立ちあげました。この検案・身元確認活動は、当初の予測どおり困難を極め、かつ長期に亘りましたが、法医学会会員の皆様の全面的なご支援・ご協力により支援活動が粛々と進められてきました。そして、現在もなお死者・行方不明者の懸命な捜索が続けられていますが、御遺体の収容は極めて稀となっております。このような状況の中で、警察庁・各県警察本部と協議の結果、今後の検案・身元確認活動は現地で対応できるとの判断から、日本法医学会としては支援医師の派遣を切り上げ、併せて災害時死体検案支援対策本部も7月11日に閉鎖いたします。
支援対策本部閉鎖に際し、これまで多大なご支援・ご協力をいただきました会員の皆様には心よりお礼申し上げます。
最後になりますが、被災されました皆様方には御地の力強い復興をお祈り申し上げます。
平成23年7月11日
特定非営利活動法人日本法医学会 理事長 平岩 幸一